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ハードボイルド!〜運命編〜

投稿者:  2017年11月28日

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思いつめたジェマの顔を見て、

ただ事ではないと、俊一郎は思った。

 

緊張で口の中がカラカラに渇いている。

 

ふいに、どこかで猫の鳴き声がした。

 

『実はね・・・

 

ビーーーー!!ガタン!

ドゥドドドドゥルルルルルルルーーーー

 

『!?なに??この音?』

 

ジェマのその声を背中に、

すでに俊一郎は走り出していた。

 

そう。ランドリーの方向へ。

 

息をきらして、ランドリーの前に駆け寄ると、

案の定、ジャックスが回っていた。

 

ぐぉん ぐぉん。

 

『たっ、たすけてぇー!ごわっ!しぬっ!

ごわっ!しぬっ!』

 

『あにやってんだぁよ!』

 

『ねっ、ねっ、ねこが!ぶつかってきて…

ごわっ!しぬっ!』

 

『待ってろ、今、止めるからな!』

 

そこへ、ジェマがやってきた。

 

『待って!しばらくそのまま回しといて!』

 

『!・・・で、でも、』

 

『いーの…、このままで。

これも、運命よ…。』

 

『さっ、運命って…。』

 

『見て…。こんな光景、なかなかないわよ。

まったく。なんてハードボイルドなの…、

この子ったら。』

 

俊一郎はあきれた。

 

この親子には、何を言っても無駄らしい。

いや、子の方は、さっきから

助けを求めているのだが…。

 

ふとジェマの方を見ると、

手に何かを持っていた。

 

この流れからして、洗剤かと思ったが、

違った。

 

『いつかは丸くおさまるの。

でも今は、許すことができないのよ…。

許して…、ジャックス…。』

 

ランドリーのドアを一瞬開けて、

ジェマは勢いよく、何かをぶちこんだ!

 

『ぎゃぁぁぁぁああああああ』

 

ジャックスの悲鳴が冷たい空気を切り裂いた。

 

つづく

 

(怖えよぉー、ジェマ、

ちょっとホラーだよぉー。)byエンドー

 

(ハードボイルドってナニ???)byヤマロー