投稿者:シェフ 小池 2016年02月25日
俊一郎は八王子にいた。
路線を変えて、横浜線で横浜に行くためだ。
『ふー、ここが八王子か…。
サブちゃんとか、ヒロミとか、
ユーミンとか、ファンモンとか、
いんだよなー、たしか。』
そう呟きながら、チェリオを一気に飲み干し、
のどの渇きを潤す。
ハードボイルドである。
しかし、肝心の駅が見つからない…。
ちょっと聞いてみよう。
『あのー、すいまーせんー。
横浜に行きたいんですけどー。』
『あー、横浜線?OK!
そこ曲がるじゃん!まっすぐじゃん!
左曲がるじゃん!まっすぐじゃん!
階段昇るじゃん!そこが駅だっつーの!』
『・・・・・・あざす・・・。』
俊一郎は教わった通りに歩いていき、
ようやく駅を見つけた。
『ふー、やっとハマに行けるぜ…。
えっとー、東神奈川で乗り換えか…。よし。』
そして、横浜線は動き出した。
♪次は~、小机~、小机~♪
『小机…。確か小机は、日産スタジアムが
あるんだよな。うおっ、スタジアム見えた。
初めて来たぜ。
サッカーの試合でもやってないかな。
まだ時間もあるし、ぶらり途中下車するか…。』
『いやっ!ダメだ!
ロクなことが起きない気がする。
おとなしく東神奈川まで行って、
乗り換えるんだ!』
♪次は~、新横浜~、新横浜~♪
『あっ!あれは!』
その時であった。
つづく